DA 7350 インラインNIR分析装置は高度に近代化されたNIR分析装置として穀物、製粉、飼料製造の分野で活用されています
工程中の製品についてリアルタイムで情報を提供します。試験室での測定を待たずして即時、情報へのアクセスが可能なため以下の利点をもたらします。
- 工程の自動管理を可能にします
- 即時、手作業による介入が可能になります
- より迅速なスタートアップとグレードの変更が可能になります
- 生産全体の完全なトレーサビリティを実現します
DDA 7350 は業界標準のコミュニケーションインターフェースを介して結果を提供できるインラインのNIR分析装置です。
測定の結果はユーザーインターフェイスソフトウェアを備えた専用PCに表示、または既存のプラント制御システムおよび品質管理システムに完全に統合することができます。機器は特にチャンバーやベッセルの内部の測定のために設計されています。光学系のフロントエンドはチャンバーの壁を突き抜けて実際の製品がある部分に直接設置されます。機器は粉体、穀物、顆粒、ペレットなどのこの設計により、粉体、穀物、顆粒、ペレットなどの測定に適しています。プロセスを通して運ばれる製品の測定に合わせて設計されています。
公的認証
DA 7350 インライン NIR センサーは公的認証を受けています。
ATEX Certificate
食肉・家禽製品の測定:USDA Meat & Poultry Letter of Acceptance
導入事例・動画
インラインNIRのご紹介(英語版)
インラインNIRのご紹介(フランス語版)
ダイオードアレイ・テクノロジー
ダイオードアレイ技術にはいくつかの重要な利点があります。
- すべての波長を同時に測定できます。測定対象が動いている場合、この点は非常に重要な利点となります。ダイオードアレイはデジタルカメラがイメージを取り込むようにすべての波長を同時に測定できます。スキャニング・モノクロメーター方式やフィルター方式、FTNIR方式を含む他の分光技術ではそれぞれの波長を連続して測定します。測定対象が動いていると波長ごとに完全に同一の部分のデータを収集することはできません。そのため測定対象が動いているインライン・オンラインではダイオードアレイ方式が最も適しているとされています。
- 優れたS/N比とパフォーマンス
- スキャン速度
- 優れたメンテナンス性
機器は傷がつきにくいサファイアウィンドウに取り付けられています。 機器の寿命を延ばし、測定性能を向上させ、頻繁なサービス訪問の必要性を少なくします。
業界標準のコミュニケーションインターフェース
既存の制御システムにシームレスに統合するため、計測器にはOPCサーバーが装備されています。 機器、制御システム、および他のシステム間のすべての通信は、これを利用することができます。
オープンな情報アーキテクチャ
データは、SQL Serverデータベースへのアクセスに使用できます。
カメラ
カラーカメラにはいくつかの利点があります。
- 色に関するL*、 b*、 a*値の測定ができます
- 小麦粉、セモリナ粉などその他粉体中のスペックの検出を可能にします
- ライブビデオによる動画によってトラブルシューティング時にも安心して作業できます
- 製品が流れているかと待っているかを検出します
機器間差の解消
工場内に、または別事業所に設置されるすべての機器が同じ測定結果を出すことは測定機器の実用化における重要なポイントです。この点を実現するための大きな特徴の一つがダイナミック・ウェブレングス・アクシス・スタビライゼーションです。波長軸を安定化させることでDA分析装置は極めて高い検量線の移植における安定性とラボモデルとオンラインモデルの同調性を実現しています。
製造現場の環境に適した堅牢なデザイン
機器は製造設備内など精密機器には過酷な環境でも長期間、トラブルなくお使いいただくためにデザインされ、組み上げられています。高いレベルの防塵、耐振動設計とATEX、IECExに基づく防爆仕様でほとんどの製造現場に設置することが可能になっています。
メンテナンス性
機器はメンテナンスしやすくデザインされています。扱いやすいパーツの配置やモジュール化など修理や清掃が簡単にできるよう工夫されています。また警告やエラーメッセージも分かりやすく工夫しています。
メンテナンス性の向上とそれによるメンテナンスコストの軽減、ダウンタイムの短縮のために機器は以下を含むさまざまな診断ツールと特長を備えています:。
- ステータスを示す背面のLEDインジケーター
- 警告やエラーを記録するログファイル
- ウィンドウズ標準ツールを用いたリモートアクセス(ソフトウェアの更新、メンテナンス、トラブルシューティングが可能)
- 耐久消耗部品への簡単なアクセス
【テクノロジー】
可動部の排除
ダイオードアレイ技術は光学系に可動部分がないことが大きな特長となっています。部品の摩耗や位置ずれがないため、機器の安定性は大幅に向上しました。スキャニングモノクロメーター型など可動部をもつタイプの装置と比べてメンテナンス性が高くなっています。
1.ランプから白色光が照射されます。光の一部は吸収され(サンプルの成分によって)残りの光が反射します。
2.反射した光は固定されたグレーティングにあたり、波長ごとに分離されます。白色光に代わって「虹」が作られます。
3.それぞれの波長は特定のディテクターで検出されます。
すべての波長を同時に検出
ダイオードアレイ技術ではそれぞれ波長ごとにディテクターがあるので、すべての波長の測定を同時に行います。測定対象が動いている場合、同時検出は重要です。スキャニングモノクロメーター型やフィルター型を用いた場合、スキャンは 波長ごとに順番に検出されるため、測定対象が動いているとスキャンがぶれてしまいます。
キセノンランプを用いた波長の安定化
すべての光学システムにおいて経時的に、または温度変化によって微細な機械的なずれが生じています。この非常に小さなずれが波長スケールやアライメントに変化を及ぼします。長期の安定を維持するためにはこのずれを動的に補正していくことが必要です。DA 7350™ オンラインセンサーでは波長軸を初期状態に戻す補正をキセノンランプを用いて行っています。キセノンランプを使用する利点としては、特定の波長のピークを持つことです。ピークのポジションは光源の種類によって異なりますが素材ごとに安定しています。これを基準に補正することで卓越した波長軸精度と長期間の安定性を実現しています。
電源 | 24 VDC、 5 A |
サイズ (HxWxD) | 313.5 x Ø 192 mm, 12.34 * Ø 7.56 In. |
本体重量 | 9.75 kg (22 lbs.) |
環境温度 | -10 to 45℃(測定環境が基本仕様外はご相談ください) |
防塵防水 | IP67 & IP69K |
測定 | NIR・デジタルカラーカメラ |
測定速度 | >20 スキャン(または測定)/秒 |
測定対象 | 各種の穀物・ミール・製粉・パスタ・ペレット・その他 |
測定項目 | 水分・タンパク質・脂肪/油分・灰分・糖質・スペックカウント・CIE L*, a*, b* color space など |
認証 | ATEX & IECEx Zones 22 and 21 (粉塵爆発の可能性のある環境において) |
接続 | UPC UA, PROFINET・Modbus TCP・Profi bus DP・Modbus ASCII・Analogue outputs SQL Queries その他 |
データ容量 | 128 GB (Solid State Primary storageとして) |
機器は以下を含む幅広い分野で数多く導入され、活用されています。
- 穀物および油糧種子の取り扱い
- 製粉工場
- 飼料工場
- 飼料エクストルージョン
- バター製造
- スプレードライ
- 加工用鶏肉
- ペットフード
現場のさまざまなご要望に合わせて固定用のアクセサリーを幅広くご用意しています。シュート、スパウト、パイプ、乾燥機、コンベア、ミキサー、チャーンその他、機器が最適なフィードバックを提供できる場所に取り付けてください。
【サポートパッケージ】
DA 7350 は使いやすくメンテナンスはほとんど必要ありませんが、年1回の定期メンテナンスと検量線の精度確認、ソフトウェア更新をお勧めしています。機器のパフォーマンスを保ち、快適にご使用いただくために必要な作業をまとめたサポートパッケージを提供いたします。
サポートパッケージは機器のパフォーマンスを保ち、快適にご使用いただくために構成されています。お客様のご使用の状況によって必要な内容が異なるためカスタマイズしたプランをご提案いたします。年間契約なども可能です。担当エンジニアまでご相談ください。